機材レビュー

岐阜で料理撮影

岐阜で料理撮影

近頃は料理専門のカメラマンかというくらい料理の撮影の依頼をいただいております。

お弁当、フレンチ、寿司、会席、居酒屋、焼肉などいろいろお邪魔しております。

居酒屋のメニューは1品づつの撮影が多いです。

そんな時は、ソフトボックス1灯のライティングが最適かなと落ち着いています。

手前に落ちる影をレフ版の距離で調節するのですが、インスタ流行りのせいか最近の料理写真の傾向が影をしっかり付けた方が好まれることが多いので、レフ版は使いませんでした。

このセッテイングなら、こんな狭い場所でも撮影できます。

しかし、後半で「ここからは切り抜きで使います」と言われて、急遽手前からもう1灯ソフトボックスを入れて絞り込んで撮影しました。

高みを目指す

現在、ニコンD810の35.9×24.0mmの3709万画素CMOSセンサーでなんら問題はないので撮影の仕事をこなしていけるわけですが、

中判フォーマット43.8×32.9mmの5140万画素CMOSセンサーのFUJIFILM GFX 50Sに心が揺らいでいます。

レンズ込みで100万円ほどの製品ですので、グッとこらえてはいますが、この大きなセンサーで料理を撮るとどうなるのか是非見てみたい。

しかも58,000円のビューカメラアダプターを装着すればアオリ撮影も可能。フジノン大判カメラ用レンズはオークションで数万円で手に入ります。

100万円ほどの投資をして料理写真や商品写真のクォリティを上げるか、現状の機材でこなすか。

結局はいただける報酬によるわけですが。

悩みどころ

先日話した若手カメラマンさんは、iPhone11の優れたカメラ機能を効果的に使えば静止画も動画も非常に消費者に向けて満足感が得られる商品がいくつも提供できる、と教えてくれました。

確かに、スマートホンを利用する様々なサービスは目覚ましいスピードで開発されていっていますが、「撮影する技術」を売り物にしているプロカメラマンがそれを躍起になって追いかけていくことにこの仕事の将来があるとはどうしても思えません。

「撮影する技術なんか無くてもこんな写真が撮れますよ」「高額な機材なんか無くてもこんな動画が撮れますよ」…。

ということは、プロカメラマンに頼む必要はありませんよってことになりますよね。仮に頼むとしても素人でもできることだから安くやってねってことになりますね。

これからカメラマンを目指す人や機材にお金をかけられない人はそういう方向で行くしかないのかもしれません。

センサーサイズで勝負

ミラーレスやスマホは小さいセンサーの範囲内でできることを開発していきます。それがブロガーやユーチューバーにとっては最大のメリットとなるわけですが、料理写真、商品写真、ポートレート、竣工写真などは大きいセンサーサイズのメリットを活かせるのではないかと思います。

画素数の多さではなく、センサーの大きさのことですからね。お間違えなく。

カメラバッグを新調。

ETSUMI カメラバッグ アペックスシューティングプロ4D 23L ブラック E-3470

今年の9月、10月は台風の影響で雨の中での仕事が多かったです。料理撮影や商品撮影は屋内ですのでまだいいのですが、イベントのスナップや日にちが変えられない取材撮影などは多少の雨の場合「何とか撮ってみてください。」となります。

そんな雨天撮影が続いたため、お気に入りのTENBA P-995が経年の劣化もありねちゃねちゃしてきました。加齢臭のきついカメラバッグになってしまいました。

そこで、次のカメラバッグを探したのですが、以前に中判カメラを入れるのに使っていたエツミのカメラバッグがとても良かったのを思い出し、もう一度エツミにしようと決めました。

ネットで調べてみると以前使っていたものはかなり大きいサイズのものでしたが、現在はもう作っていないのか見当たりません。

現行商品で大きいものを探すとこれでした。「ETSUMI カメラバッグ アペックスシューティングプロ4D 23L ブラック E-3470」

23L容量のE-3470というモデルです。

ノートパソコンやタブレットもすっぽり入ります。レンズを入れた後に上から小さなクッションで蓋ができるようになっていますが、レンズ交換に手間取るのは嫌なので外してしまおうと思います。

上蓋にもポケットがあり助かります。僕の場合は撮影中に出たゴミを入れる場所になりそうです。

背面ポケットは必須ですね。事前に頂いた資料を入れておくとすぐに取り出せて便利です。A4サイズのファイルが横向きにすっぽり入ります。

サイドポケットは500mlのペットボトルが左右それぞれ2本入る程の大きさがあります。

いかにもカメラバッグは嫌?

カメラ女子やスナップカメラマンさんにとってはこの大きさのカメラバッグは必要ありません。ボディ1台、レンズが2本、スピードライト1本が入ればOKです。

そのため最近ではカメラバッグに見えないカメラバッグが人気のようですね。リュック型、カート型、ポーチ型、トートバッグ型などありますが一見するとカメラバッグには見えないオシャレなものが多くなりました。

自分のカメラバッグは誰にも持たせないというこだわり。

僕のアシスタント時代の先輩は、非常に横柄で、機嫌が悪いとライトスタンドを蹴っ飛ばして僕にぶつけてくるような人でした。僕はその人の運転手と荷物運びがメインの仕事でしたが、「俺のカメラバッグだけは絶対持つな!」と言っていました。

確かに撮影中のカメラバッグは上蓋を開けたままの状態の場合が多く、持ち上げ方が悪いと中身が飛び出してしまいます。

僕もできるだけ他人のカメラバッグは持ちたくありません。

12弦ギターのジレンマ

12弦ギターを弾いてみて分かったジレンマ

12弦ギターはとても綺麗な音が出るのでかき鳴らしているだけでも気持ちがいいのですが、いろいろ問題も出てきました。

主弦、副弦の2本を1本の指でしっかり押さえないと綺麗な音は出ません。12弦ギターは開放弦を利用するローコードが一番綺麗なのですが、このローコードが一番押さえにくいというジレンマ。

これに関してはインターネットで調べると、チューニングを半音下げて1フレットにカポを付けることでローコードを弾きやすくするという方法で解消している人が多いようです。

早速半音下げてカポを付けてみるとそこそこ弾きやすくなりました。

しかし、2つ目のジレンマ。

12弦ギターとカポの相性が悪い。

カポを付けると音がパツパツとこもってしまったり、強く付けると低音弦のチューニングが明らかに狂ってしまいます。もともと所有していた3種類のカポでそれぞれ試してみましたがどれも同じ現象です。

カポを付けるとチューニングが崩れるし、付けないとローコードが弾きづらい。12弦ギターが通常の6弦ギターに比べて安価なのは、こういう事情により人気が出ないということでしょうか?

しかし世の中には12弦ギターを使った名曲がたくさんあるわけで、弾ける人が特殊なのでしょうか?

解決方法やはりありました。

エリッククラプトンが使っていることで有名なイギリスのカポブランドG7th(ジーセブンス)。このG7thから12弦ギター用のカポがありました。

低音弦が狂いやすい原因は、主弦と副弦の太さが違うため通常のカポの様に均一の力で押さえると副弦の音が綺麗に出るころには主弦は既にかなりの力が加わってしまっていて音程が高くなってしまうということです。

これを解消するためにカポのメーカーが考えたのは弦に触れるシリコンかゴムみたいなものの素材を柔らかくして主弦に加わる力を軽減する方法でした。12弦ギター専用のカポはこういう仕様になっているわけです。

さらに特殊な加工をされたモデル

G7thの商品の中にさらに加工を施したものもありました。弦に触れる部分をギザギザにすることでさらに音程の狂いを軽減するというものです。

この溝にあわせて取り付けるのでやや面倒ではありますが、綺麗な音を出すためには必須アイテムです。値段も少々割高ですが迷いもなく購入できるレベル。

台風の影響で到着は少々遅れましたが、早速装着してみると…。

パーフェクト!

1フレットのカポを付けるとポジションマークに惑わされて弾きにくいので、全音下げチューニングにして2フレットにカポを付けてみました。こうすれば奇数フレットにポジションマークがくるので惑わされにくくなりますし、フレット幅も若干短くなりますので僕の小さな手でもコードを押さえやすくなります。

ギザギザのおかげで全ての音が綺麗に出てくれます。

楽器はチューニングから始まりますからね。これでまた当分遊べます。

12弦ギターにハマり中。

12弦ギター購入。

動画の仕事も舞い込んできて年末までは、写真撮影の仕事を全部断っても年を越せそうなありがたい悲鳴です。

スナップしかできない「なんちゃってカメラマン」さん達は、この時期は遠足や運動会、七五三、婚礼など稼ぎ時ですからFacebookでの宣伝に必死なようですね。

どれも1日撮影してせいぜい20000円ってとこでしょうか?件数稼がないとメシ食えませんからね。頭が下がります。

さて、同じようなヴィンテージサンバーストのアコースティックギターが2本並んでますがどちらも最近購入したものです。

同じようなギターに見えますが、全く別物です。

手前の6弦ギターは小さめボディーで6本の弦の音がバランスよく響くためアルペジオやスリーフィンガーピッキングに最適なギターです。いわゆる指引き用ギター。

奥のギターはボディサイズも大きめの12弦ギター。

通常の6弦ギターの弦にそれぞれ6本の副弦が張られています。3〜6弦の副弦はオクターブ違いで1弦と2弦は同じ弦でユニゾンとなっています。

大学時代にオアシスのサッドソングを弾き語るノエルがかっこよくて、西武百貨店のギターショップにあったタカミネの12弦ギターを触らせてもらったのですが、ネックがでかすぎてとても弾けないと諦めていました。

日本のアーティストにはなぜか不人気で、使用しているギターが12弦であっても、そこに注目はされません。長渕、ワイルドワンズ、堀内、かぐや姫…。実はたくさんの方が使っているのですが、注目されません。僕の見解ですが、日本の曲はギター以外の音が多すぎる気がします。とくにストリングス。ほとんどの曲に当然のようにストリングスが入っています。ヒット曲は特に入ってます。ストリングスはオーケストラの様な重厚感が得られるため入れないとヒットしないんでしょうか?

洋楽における12弦ギターはいかにも「これが12弦ギターのサウンドだ!」とばかりに圧倒的な存在感で迫ってきます。ビートルズのア ハード デイズ ナイトのイントロのジャーーーンとか、レッドツェッペリンの天国への階段、バーズのミスタータンブリンマン、KISSのハードラック ウーマン、イーグルスのホテルカリフォルニア…。

どれも印象的なフレーズには12弦ギターが使われています。

これら洋楽の名曲をコピーしようと頑張っても結局12弦ギターじゃないとコピーできないんですよね。あんな音は6弦ギターでは出ませんから。

中古見っけ!

撮影用の小物を探しにリサイクルショップへ行ったらこの12弦ギターを見つけました。激安だったのでどうせほとんどジャンク品だろうと思いましたがどうしても気になって見せてもらうと、打痕は一切なく、ペグも良好。もし弾けなくてもこの値段なら諦めが付くと言い聞かせ購入したわけです。

音最高!

付いていた弦もそんなに劣化していなかったのでそのままにしてチューニングしてみると、全身に衝撃が走る様な美しい響きが出ました。天然コーラスが効いている様な立体的な音が気持ちいいんですね。

当分、遊べると確信しました。

そろそろ仕事モードに。

仕事しないとね。

お盆が終わって猛暑も終わってそろそろ仕事が重なってくる時期です。

いい歳して気ままなフリーランスのカメラマンをしているわけですが、周りからは「そろそろ法人にして老後に備えたら」とか「スタッフを雇ってもしもの時に備えるべき」などの忠告が聞こえてくるわけです。

法人組織にすることが目的であれば、ブライダル、学校関係、家族写真のような誰でも撮影できて簡単でミスがそこそこ許されるジャンルを攻める方法があります。技術の未熟なカメラマンでもいいので手配はしやすくなりますからね。

コマーシャル関係なら、「ブツ撮り」ですね。ライティングさえ決めてあげれば後は流れ作業。早朝だろうが夜中だろうが仕事ができますので効率がいいです。

こう考えるとどれもあまり魅力的な仕事ではないんですよね。もう少しやり甲斐があって、達成感が得られて、多くの人の役に立って、自分の撮影技術も向上させていける。そんな仕事はフリーカメラマンとしてしか無いんですね。残念ながら。それがあるから今だにフリーランスのカメラマンをやってるわけです。

あれこれ考えても結論が出ませんので新しいギターを購入しました。

エピフォンel-00

「ギターを上達させるにはブルースがいい」という話がありますので、いつかはやってみたいと思いながら何度も挫折し、結局ダサい青春フォークやビートルズの好きなフレーズだけやるなんちゃってな状態を続けてきてしまいました。

ブルースといっても淡谷さんとか青江さんがやってるブルースとはちょっと違います。

クラプトン、ジミページ、ジミヘン、レイボーンなど僕が好きなギタリストの原点となっている方のブルースです。とくにデルタブルースがいいですね。

白人のカントリーミュージックとは違ってデルタブルースは黒人労働者の方達が生み出したものなので、ややダークで薄汚れていて悪魔的な不気味さもあって最初は取っつきにくいのですが、その飾らないリアルな感じが凄くカッコいいわけです。

ステージ上でスポットライトを浴びながら多くの観客を沸かせるようなものではなく、小さな酒場の片隅で数人の仕事仲間に向けて自慢の歌とギターテクニックを見せつけるというさりげない楽しみ方がいいですね。

さっきまで飲んでいたウィスキーボトルの先っぽやジッポーライターを使って乾いたスライドギターの音を奏でたりっていいですね。ピックはサムピックをつけるかもしくは無しか。このスタイルです。

なのにギターは安くない。

こうくると普通はギターも安物がいいとなると非常に助かるのですが、彼らブルースマンが好んで使用したギターが「ギブソンl-00」。このギブソンl-00は小柄なギターですが復刻版で軽く40万円を超えてきます。ビンテージなら桁を数えるのに時間がかかるくらいします。

こんな時はエピフォンに頼むしかありません。

するとありました。「エピフォンel-00」。「e」が付いているのはエピフォンの「e」なのか、エレアコの「e」なのかは知りませんがこのギターはエレアコです。

先ずは神様ロバートジョンソンのクロスロードブルースを練習してみます。

クリーム時代のクラプトンのクロスロードもカッコいいですが、先ずはロバートジョンソンからやってみます。

ピンマイク追加。

ピンマイクでインタビューも対談も万全に。

今までインタビュー撮影時はaudio-technicaの小型ステレオマイクロホン「AT9901」を使っていました。とても高音質な音声が録音できるのですが、欠点もありました。

 

ステレオなので、マイクの向きが変わると声質も若干変わってしまいます。インタビュー対象者は話すことに集中してますので胸元にマイクがあることは直ぐに忘れてしまいます。

体のあちこちを掻きだしたり、暑いからと胸元をバサバサして空気を入れようとしたり…。その度にマイクが外れたりウインドスクリーン(風防)が飛んで行ったりしますのでマイクの位置がズレることはよくあります。その度に声質が変わるのはちょっと違和感が出てしまいます。

 

ステレオなので、ピンマイクのわりには大きい。ウインドスクリーン(風防)を付けるとさらに存在感が増します。

黒いシャツなどでごまかせる時は気にならないのですが、白系の衣装に付けた時には目立ちすぎます。

 

そこで今回はさらに小型のaudio-technicaの超小型軽量マイクロホン「AT9904」にしました。

1人インタビューの時は1個でいいのですが、対談となるとガンマイクで2人の声を拾うという状況でしたが、この超小型軽量マイクロホン「AT9904」を2個購入して対談でも高音質な音声が録れるようになりました。

超小型なので胸元に付けてもそんなに気になりませんし、モノラルなので多少向きが変わってもほとんど声質に影響はありません。

 

ただ、録音機器が増えると編集作業が面倒くさくなるのでそれは困ります。2つのマイクを別々の収録機器で録ると後で位置合わせをしないといけないので、2つのマイクのミニプラグを1つにまとめてカメラに取り込めるようにしました。

音質が悪くなったりノイズが出るかなとも思いましたが問題なく録音できています。

ニコンD810動画撮影での不具合

動画撮影ボタンが機能しない。

歯医者さんのインタビュー動画の撮影時、カメラの撮影ボタンを押しても撮影が始まらないという意味不明な現象が起こりました。

電源を切ったりバッテリーを出し入れしたりあれこれ試しましたがいっこうに動きません。

現場に気まずい空気が流れ始めたため、もう1台のカメラに急いでケーブル類をつなぎ直してその場はしのぎました。

他社製レンズを付けると不具合が出やすい

シグマやタムロンなどの他社製レンズを動画に使用すると不具合が出やすいという報告があります。この場合は大抵はオートフォーカスに関する不具合だと思います。

今回は他社製ではありませんが、50㎜f1.2という極めて古いニコンのAiレンズでしたがボディを変えたら問題なく撮影ができたのでレンズが原因ではないことは確かです。

ライブビューモードに不安

以前にモバイルバッテリーで動画を撮影してみたことがありましたが、ライブビューモードボタンを押した瞬間にアップしたはずのミラーが勝手に戻ってしまうという不具合がありました。その時はおそらくモバイルバッテリーの電源供給が弱いのかと思い、純正バッテリーに変えたら直りました。

ライブビューモードはかなりの電気を消耗するようです。

このことから、動画撮影時の電源供給は潤沢に行える環境にしないといけません。

今回の不具合はライブビューまではできていたのですが、なぜ録画ができなかったのでしょうか?

撮影終了後、車でもう一度撮影を試してみたら問題なく撮影できました。現場で何をやっても無理だったのに。

家に帰ってからもう一度原因を探ってみました。

外部録音に繋いだTASCAM DR60Dやガンマイク、外部モニターなどをゆっくりチェックしてみました。

どれも問題は見つかりませんでしたが、唯一TASCAM DR60Dのアルカリ電池が急激に消耗していてもうすぐ切れかけていました。

TASCAM DR60Dはカメラからの電源を利用しているわけではないのでこれが原因ではないと思いますが、動画撮影ではバッテリー消費問題はまだまだ解消されません。

スタビライザーRonin-s

ドローンで有名なDJI社製「RONIN-S」を購入しました。

スタビライザーにはハンドヘルド(片手で持てる)型、ボディマウント型、ショルダーマウント型などがあります。

僕の現在の仕事の状況からするとスタビライザーが必要になる場面はそれほど多くなかったため、これまではハンドヘルド型の手動式を使っていました。

WildCatⅡです。セッティングも楽ですし、それほど重たくも無いのでとても気に入っていました。しかし、方向転換時や上下への首振り時には左手の人差し指と親指でつまんで絶妙な力加減でアシストしなければならず、この力加減がかなり難しかったのです。

「廃倉庫を借りてモデルさんに新製品の服を着せて歩かせたい。服をカッコよく見せるイメージ動画を作れないか?」という打診がありましたので、この際、手動式から電動式にグレードアップしておこうということになったわけです。

ボディマウント型やショルダーマウント型のような大げさな機材ではセッティングに時間がかかりそうで1人でやってるうちはまだ必要ないかなと思いハンドヘルド型にしました。

電源を入れる前に大まかにカメラのバランスを取っておきます。そうしないとモーターに負荷がかかりすぎてしまいます。

この微調整はWildCatⅡで何度もやっているので、すぐにできました。

電源を投入すると自動で正面を向いてくれます。

この後にスマホに入れておいたRONINのアプリを立ち上げスタビライザーと同期します。アプリと同期することでより正確な制御が可能になります。

バランスのテストもあるので、自分のセッティングの良し悪しが判断できます。バランスが良いと3軸全部に「Excellent」と表示されます。

バランスが悪かったことが無いのでバランスが悪い時に何と表示されるのかは知りません。

このラジコンのプロポのようなジョイスティックでカメラの向きを変えることができます。力加減に合わせてスピードも変えられます。パンやティルトもバッチリです。

唯一問題なのはこのフォローフォーカス。

このフォーカスノブは一眼レフ動画で常に問題となるピント合わせをしやすくしてくれるフォローフォーカスですが、使えるカメラはまだ限られています。メーカーさんは少しずつ対応できる機種を増やしていくとのことですが、ニコン製品はあまり期待できないです。

このRONIN-Sの実力を最大限に活かすにはパナソニックGH5にしないといけないみたいですが、あの形がどうも好きになれない。

インタビュー動画は音声が重要!

 

ピンマイクVSガンマイク

インタビュー動画の撮影時はいつもガンマイクを使っていましたが、歯科医院内での撮影でしたので吸引音や歯を削る音が強烈に入ってくる環境だったため、念のために持って行っていたピンマイクも別撮りしておくことにしました。

編集時にピンマイクとガンマイクの音比べができました。

ピンマイクはaudio-technicaのステレオマイクロホンAT9901。

ガンマイクはRODEのNTG4+。

ピンマイク圧勝

結果はピンマイクの圧勝でした。やはり口元に近いマイクが一番クリアな音を記録してくれます。胸元にピンマイクがあるとどうしても目立ってしまって敬遠していたのですが、これほどまで音声に差が出るのであればピンマイクを使った方が絶対いいですね。

audio-technicaのステレオマイクロホンAT9901はワイヤレスではないので5,000円程で買えてしまいます。安い。ワイヤレスなら10倍ですから。

ピンマイクの音声はTASCAMのリニアPCMレコーダー DR-05

TASCAMのリニアPCMレコーダーDR05もいざという時のためにカバンに入れておくと便利です。今回は急遽ピンマイクを追加したのでこのDR05を使いました。一眼レフ動画は音声が弱点ですので、どうしても録音機材は必要になります。

ガンマイクの音声はTASCAMのリニアPCMレコーダーDR-60DMKII

ガンマイクの方はTASCAMのリニアPCMレコーダーDR-60DMKIIを一眼レフに接続して収録しました。

見た目はこちらの方が断然かっこいいですけど。

次回はTASCAMのリニアPCMレコーダーDR-60DMKIIにピンマイクを刺して使ってみようと思っています。

低性能記録メディアは動画ではNG

インタビュー録音中に「Write.Timeout」のメッセージ

TASCAM DR-60 MKⅡをニコンD810に接続してインタビューを撮影していました。マイクはRODEのガンマイクです。インタビューの途中で「Write.Timeout」というエラーメッセージが出て録音が止まりました。念のためピンマイクでも録音していましたのでそのまま何事も無いようなふりをして続行していましたが、もしそのピンマイクの音声にも別のトラブルが起こるかもしれないと思うと冷や汗ものでした。

TASCAM DR-60 MKⅡをニコンD810を2本のミニプラグでin→out、out→inというふうに交互につなぐことで、音声別撮りではなくニコンD810の映像にガンマイクの音声を録音することができます。編集作業が格段に楽になります。

「Write.Timeout」のエラーメッセージが出ましたのでニコンD810のマイクで録音するしかないかなと思いましたが何度か試してみると普通に録音できるようになりました。

こんなトラブルは想定済みなのでバックアップは完璧にしてあります。この現場でもピンマイク、ガンマイク、もう1台のニコンD810のマイク、Blackmagic Video Assist 4Kのマイクの合計4つのマイクで同時録音してあります。いずれかにトラブルがあっても確実に納品できる体制を整えてあります。

原因は低性能SDカード

今回のインタビューはオーディオテクニカのピンマイクAT9901がとても綺麗な音声を記録してくれていましたので問題なく編集作業に移れそうです。

「Write.Timeout」というエラーメッセージは書き込みエラーのことのようでしたのでSDカードを調べてみたところ以前写真撮影で使っていた古いものを試し録音で使った時のまま入れっぱなしで仕事に使っていたことが判明。

原因がはっきりして一安心です。

高性能の機材で安心安全な環境を

写真撮影の時はそれほどエラーに見舞われることは無いのですが動画となるといろいろな問題が起こります。写真撮影の時はトランセンド様の安い記録メディアに非常に助けられてきましたが、動画撮影では少々高額でも高性能、高品質なものを使わないといけませんね。

 

カメラくらぶでは動画の撮影・編集も承っております。

通常のビデオカメラももちろん所有しておりますが、企業PVやインタビュー動画など一眼レフの映像を使用した方が画質が良かったり、レンズ交換により広角から望遠まで様々な画角の映像を記録することができます。

ピントを追いかけないといけない場合、長時間の記録撮影の場合は通常のビデオカメラでの撮影になりますが、ボケをいかしたイメージショットや複数の画角の映像を組み合わせたい時などは一眼レフが最適です。映画やTVコマーシャルを想像してみてください。

動画撮影は照明さんや音声さんやメイクさんやディレクターさんなどの複数のチームで行うものですが、僕は何とか1人で全てをこなせるように機材を揃えてきました。どうしても無理な時もありますが極力人員を削減することでお客様の金額の負担を減らせるのでは無いかと思います。

これまでに撮影・編集したサンプルがあります。Youtubeでは閲覧制限をかけていますのでご希望の方にはアドレスをお伝えいたします。大容量のデータを受け取れる方にはギガファイルでお渡しいたします。お気軽にご連絡ください。