2020年07月

狙い通りの動画が撮れました。

RoninSにAi Nikkor24㎜ f2の組み合わせ

これまでRoninSにキャノンのビデオカメラxc10を乗せていました。

重量は軽くオートフォーカスも効くし多少のズームを繰り出してもモーターパワーの強さでびくともしませんし…。

ただ、最大の難点は画質の悪さ。

センサーは4K対応といっても所詮1インチ。4Kが撮れるなら高画質だろうというのは大間違い。

汚い画像が大きくなるだけ。

レンズもとってもチープ。

ジンバル撮影で気づいたこと

ジンバルを使って得られる映像というのは、ゆるゆると滑らかな映像です。

映像が上下にカクカクしていたり、パンのスピードが不揃いだったりすると、撮影者の存在が意識されてしまい映像に集中できません。

撮影者の存在をいかに忘れさせられるかがジンバルを使った映像のキモとなります。

ということは、ジンバル撮影においてズーミングやフォーカス操作は極力控えるべき。

ズームレンズもオートフォーカスレンズも要らないということです。

そこで白羽の矢が立ったのがAi Nikkor 24㎜ f2です。

狙い通りの画質です。

早速、仕事で試してみました。

高校バスケットボール部の練習の映像と歯医者さんの仕事風景の映像でRoninSとAi Nikkor 24㎜ f2の組み合わせで撮影してみました。

PCで映像を確認すると渾身のガッツポーズ!

一眼レフならではの高画質でゆるゆるふわふわな狙い通りの映像が撮れていました。

仕事の映像のためブログで紹介できないの残念です。

一眼レフは重い

縦位置グリップは外してあるし、レンズもAi時代の小さいレンズなのですが、非常に重たい。

日頃の筋トレのお陰でなんとかこなせてはいますが、こんなにしんどいとは思いませんでした。

飛雄馬が装着していた大リーグボール養成ギプスにそっくりなサポーターがあるのですが、なかなか装着する勇気が出ません。

そのためには筋トレが必要です。

ニコンのオールドレンズが揃いました。

ニコンのオールドレンズが揃いました。

左から

Ai Nikkor 50mm f/1.2

Nikkor N Auto 28㎜ f/2 Ai 改造

Ai Nikkor 24㎜ f/2

かっこいいですね。

どのレンズも最小絞り(16とか22の部分)の数字の色がファインダー確認用の数字の色と違っていますので、後から付け替えた物であることがわかります。

まあまあ古いレンズですね。

50㎜と28㎜は歪みが少ないのでインタビューで使う固定画面用です。

明るい開放値を活かして解像感とボケの強い一眼動画ならではの映像に最適です。

24㎜はアクションカメラ風に

24㎜はRoninn Sに載せてアクションカメラ風に使います。

スタビライザー を使う映像は望遠レンズより広角レンズで被写体を追いかけた方がインパクトのある映像になります。

広角レンズで撮影するのであれば被写界深度は自ずと深めです。

ということは、オートフォーカスである必要も無くなります。

パンフォーカスで狙います。

Ai Nikkorレンズはマニュアルレンズですので、距離の表示がとても見易く作られています。

状況にもよりますが、だいたい2m〜3m。場合によっては無限遠にピントを合わせておいてそこそこ絞ることでパンフォーカスが得られます。

僕の両手を広げた長さがちょうど1.5mですので2mとか3mは簡単に測ることができます。

動画の場合は写真と違って、ピントが甘い時間があってもそんなに気になりません。

被写体との距離を把握して最初と最後にちゃんとピントが来ていればOKです。

動画は時間軸を利用して表現するものですので、案外ピントがズレていてはっきりしない時間が想像をかき立てる効果を発揮してくれることもあります。

一番ダメなのは、ピントが迷ってカクカクしたり、被写体を通り越して背景までいったきり日が暮れるまで帰ってこないなんていう映像は使えません。

Youtuberさんの自撮り動画でもいまだにオートフォーカス使ってる方が見えますが、本人が動く度にピントが行ったり来たりして見ていて気持ち悪くなるものがありますね。

ピントは距離

ピントは距離なんですよね。

カメラを使い始めてオートフォーカスしか使っていない人は、ピントを点で捉えてしまいやすいです。

ピントを面で捉えると構図も整いますし、距離感も身につきます。

距離感が身につけば一眼レフの大きなセンサーでアクションカメラ風の映像が撮れてしまうということです。

とはいえ、重さの問題とローリングシャッター歪みの問題はなかなか解決できません。

小さいセンサーは小さいセンサーで利点もあるわけですね。

 

安物スレーブに我慢の限界。

とうとうこれを購入しました。COMET RS-TransmitterとRS-Receiver。

これまでラジオスレーブといえば、YONGNUO(読み方わからん!)製の「RF-603N」「YN-622N」、「Bishop PIXEL F-510/N」など中国製のものを何度も買い替えながら使っていました。3000円〜10000円くらいの物です。さすがに安物は現場1回でダメになるものもありました。

10000円のものでも1年もつかもたないか。毎年何かしらのラジオスレーブ を購入しているわけです。

そこでとうとうコメット純正に決断しました。

送信機と受信機で50000円。いきなり高い。

しかも日本製かと思いきや韓国製。

中国製よりはマシでしょうか?

コメットのスレーブ快調です。

早速、新規オープンのネイル屋さんで撮影がありましたので、現場デビューさせてみました。

反応も抜群です。空振り一切なし。

造りもしっかりしているので安心感が違います。

最初からこれにしておけば良かったです。安物買いの銭失いでした。

受信機は単三アルカリ乾電池2本でありがたいのですが、送信機はコンパクトなボディですので、CR2450コイン型リチウム電池1個です。

この電池コンビニに売っているのでしょうか?いざという時切れてしまうと困るので、予備に6個購入しておきました。

ワイヤレス レリーズにもなる。

受信機の方を別売りの専用コードでカメラボディと繋げると、送信機はワイヤレス レリーズになるそうです。

それ用のボタンが付いていますね。

今のところ、その使い方はしませんが、真俯瞰動画撮影には便利かもしれません。

Nikon Nikkor N Auto 28mm f/2 Ai改造の試し撮り

Nikon Nikkor N Auto 28mm f/2 Ai改造の試し撮りをしました。

28㎜という画角は広角というよりほとんど標準ですね。

デジタルの時代の写真の撮り方は実際よりもやや引き目で撮影するようになりました。

後工程でトリミングすることが前提になっていますからね。

そうなると標準と言われてきた50㎜よりもやや広めの35㎜が標準になりつつあるように思います。

となると28㎜は標準よりやや広め。

しかし今回撮影してみた写真を見ると、ほぼ標準ですね。

ボケ方も見たかったので全て開放。

開放f2でどんなボケ方をするのかチェックしてみました。全て開放で撮っています。フワフワとした柔らかい感じですね。

滲むようなボケ方が良い感じです。

しかしやっぱり画角はほぼ標準です。

ボケ方は良い感じですけど、画角は標準…。

インタビュー動画用に決定

これはもうインタビュー動画用に使うことに決定です。

スタビライザー (RONIN S)に載せてアクションカメラ風の動画用にもう1つレンズを購入しないといけません。

選択肢はズバリ、「Ai Nikkor 24mm F2S」か「Ai Nikkor 24mm F2」。

レンズ名の最後に「S」が付いているかどうか。「S」が付いていれば、これはおそらく露出計連動ガイドを必要としなくなった時代のものですので、比較的新しいモノです。紫色のコーティングも無いと思います。

「S」が付いていない場合は、純正のAi改造か非純正のAi改造か非Aiかということになります。

この時代のレンズは紫色のコーティングがあると思います。

どうせ古いレンズを購入するのなら、「S」無しのAi改造がいいですね。純正かそうじゃないかは関係ないです。

動画用にはコントラストが抑えられている方が何かと都合が良いのです。

F値

絞り開放値(F値)は明るいにこしたことは無いです。

最近では35㎜でF1.8などもありますが、この時代はほとんどF2.8。

F2.8とF2.0はたかが1段ですが、F2.0のボケ方は予想が付かないワクワク感に溢れています。

せっかくオールドレンズを購入するのなら、1段でも明るいものがいいです。

ということで「Ai Nikkor 24mm F2」に軍配!

24㎜で物足りなければ、20㎜も18㎜も控えています。

こういう楽しみ方はニコンFマウントならではですね。

Nikon Nikkor N Auto 28mm f/2 Ai改造

Nikon Nikkor N Auto 28mm f/2 Ai改造購入。

この時代のレンズはいいですね。

おそらく1970年代のものですので、同級生かもしれません。

この手のマニュアルフォーカスレンズはほぼ動画用として使っています。

Nikkor 50㎜ f1.2というニコン史上一番明るいレンズは一番のお気に入りで、仕事での出番も多いです。

とは言っても開放で使うことはまずありません。

開放f1.2のボケ方は撮ってみないとわからない不思議なボケ方をします。

線が二重になったり、グルグル回っている様なボケだったり、ソフトフォーカスがかかっていたり…。

はたしてこのNikkor N Auto 28mm f/2 Ai改造はどんなボケ方をするのでしょうか。楽しみです。

このレンズはこの様に紫色のコーティングが異様に目立つのですが、写真の色味に大きく影響を与えるわけではありません。

強いて言えば、さらに古いオールドレンズよりはコントラストが付いて、デジタル時代のレンズよりはコントラストが抑えられている感じですが、その辺の差は撮影後のレタッチを前提に考えれば気にするほどでもないレベルの話ですね。

何より見た目がかっこいい!

信頼の証「LENS MADE IN JAPAN」

このレンズにはこの「LENS MADE IN JAPAN」の刻印があるのですが、白い塗料がつけてあるのでくっきり目立ちます。

最近の20万〜30万円のレンズなんかより造りもしっかりしてますので、40年以上経った現在でも十分使えます。

信頼のLENS MADE IN JAPANです。

一眼動画用に最適なマニュアルレンズ

開放値が明るくても非常にコンパクト。マニュアルフォーカスなので、ピント合わせ時のピントリングのトルクが絶妙。

この特徴が有利になるのは動画撮影です。

Youtubeなどではニコンは動画に弱い。ということになっているようですがその理由はオートフォーカスがダメというものばかりです。

だったらオートフォーカスなんか使わなければいいんじゃないってことです。

映画の撮影には、ピントを合わせ続けたり、ピント送りを専門に担うピントマンという技術者がいるくらいですからね。

インタビュー動画に最適な画角28㎜

インタビューのような定点撮影では最初にピント位置を決めたらそう何度もチェックできません。

50㎜画角で背景をボカした綺麗な映像もいいのですが、やはり人が動けばピントが合っていない時間ができてしまいます。

その保険として28㎜画角は最適です。

暗い場所ではノイズが気になるのでどうしても絞りを開けたくなることがあります。

そんな時28㎜画角だと安心して開けることができます。

Nikkor 24㎜ f/2.8Sという選択も

24㎜のレンズも捨てがたいのですが、人物を撮る場合にはあまり歪まない方が良いかなと思って28㎜にしました。

28㎜で物足りないと感じれば24㎜もあっても良いかもしれません。

映像制作の必修科目“インタビュー映像”。

一眼レフでインタビュー映像を。

動画の仕事を請け負い始めて数年が経ちますが、依頼の中で一番多いのはインタビュー映像です。

ホームページに埋め込んだり、Youtubeに投稿したり、デジタルサイネージ広告に利用したりと公開できる媒体が増えてきているからでしょうか。

インタビュー映像の依頼される場合、大抵はフレームレート、尺、インサート映像、テロップの書体、カットを繋ぐトランジション、ファイル形式などを細かく指定されて納品するので作業としてはやりやすいのですが、自分が納得のいく映像に仕上がらないというジレンマがありました。

そこで、杉山接骨院の杉山院長先生に「僕の好きな感じに編集させてください」とお願いして、インタビューさせていただきました。

映画のような映像に。

映画のような映像に仕上げてみたくて、アナモフィック画面でワイドスクリーンを再現しました。

フレームレートは24fps。普段使っている30fpsに比べればカクつくかなと思ったけど、気になるほどカクつかなかったです。

シャッタースピードが遅くできるので感度が下げられ、データも軽くなるというメリットが感じられました。

改善点

インサート映像があると、場面の切り替え時に起こる違和感を軽減できると思います。欲を言えばもう1つカメラを増やして3カメで撮っておくと多少尺が長くても飽きが来ないかなと思います。背後からの映像や手元、口元、目元のアップ、インタビュアーの後頭部越しの映像などがあるといいですね。