2018年03月

確定申告終了。

確定申告が今年も無事終了しました。

毎年この時期はイベントごとが多く忙しい時期ですが、その合間を縫ってなんとか確定申告が無事終了しました。昨年はブライダル、成人式や七五三などの記念日撮影、家族撮影などのスナップの仕事をほとんどしませんでした。その代わりに雑誌取材や商品撮影、竣工撮影などコマーシャル分野の撮影にシフトしました。おかげで仕事の単価が大きく上がり売上も良かったです。

しかし、機材のメンテナンスも頻繁になりましたし、新しい機材の購入も増えましたので利益はほとんどありませんでした。部屋の中はスタンド類や背景紙、三脚、マネキンなどでいっぱいです。

引越しも検討中。

部屋が手狭になってきましたので、もう少し広い部屋に引っ越したいと考えています。ここ1週間は東京から撮影依頼で送られてきた大量のLED照明が部屋を占拠していたため、トイレに行くのも一苦労でした。ゆったりとした部屋でゆっくり撮影ができれば効率も上がるような気がします。

家族写真にしがみ付いていては先は無い。

デジタルになってから一眼レフをやり始めた方も多いと思いますが、そういう方が先ず参入したがるのが家族写真、ブライダル、学校関係などのいわゆるスナップの分野です。この分野は町の写真館さんの専門分野だったのですが、昨今では大型のストロボや大口径の高級なレンズなどは必要が無くなってきましたので、機材の乏しい駆け出しのカメラマンでも請け負いやすいわけです。

よーく考えると責任重大で非常に恐ろしい分野です。

依頼する側もよく知っているカメラマンさんに撮ってもらいたいとか、少しでも安価に済ませたいと望むでしょうから、需要と供給のバランスが良いわけです。ただカメラマンも生身の人間ですので、何があるかわかりません。急に旅に出たくなることがあるかもしれませんし、雷に打たれることもあるでしょうし、心臓発作で死んでしまうこともあるでしょうし、役者に転身することもあるかと思います。そんな不測の事態が起こった時、一生に一度(大方の人の場合ですが)の結婚式の写真や大勢の人が集まるイベントの写真、可愛い子供に高価な着物を着せてあげた大切な記念日の写真…。どうなるでしょうか?

納品後に不測の事態が起こることは問題ないのですが、危険なのは撮影は終了しているのに納品前に不測の事態が起こった時ですね。カメラマン本人以外にデータの入ったPCを開ける方がいるでしょうか?膨大な外付けハードディスクの中から目当てのデータを見つけ出すことはできるのでしょうか?

考えただけでゾッとしますね。

コマーシャルは比較的安心です。

その点、コマーシャル関係の撮影の場合、ほとんどが撮り直しができることが多いです。料理でも、商品でも、取材の撮影でも事態をちゃんと説明すれば、受け入れていただけやすいです。竣工の場合は引き渡し後の撮影は困難かもしれませんが、天候不良の場合など建設会社のスタッフさんが「天気の良い日に私が撮っておきますね」なんて言われるくらいですので、代わりのカメラマンはすぐに見つけていただけそうです。

フリーランス保険で盤石の体制で仕事をしています。

フリーランス保険は不測の事態が起こったときの賠償問題を解決してくれます。納品前に自分が死んでしまった場合、恐らく写真のデータは誰も見つけ出せないでしょうが、そのことにより発生した再撮代は保証してくれます。コマーシャル分野だからできる解決方法です。フリーランス保険に加入していても結婚式をもう一度やってくれるわけではありませんし、子供の成長を少し戻してくれるわけでもありません。いかに撮影されたデータが貴重で、依頼者さんの思いが詰まっているかけがえのないデータであるかということです。

こんな恐ろしい分野はなるべく近づかないのが得策かもしれません。