日常の撮影

ピアノ発表会の撮影

毎年恒例、ピアノ発表会の撮影

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毎年4月にピアノ発表会の撮影があります。毎回会場が違い小さな会場の時もあればホテルの最上階のレストランを貸し切ったりもします。今年の会場は、ぎふメディアコスモスのみんなのホールでした。サラマンカホールの1/5程度の大きさですが、緞帳や照明機材などちゃんとあってなかなかしっかりしたホールです。しかもなかなかお値打ちに借りれるそうです。

メディアコスモスにはスタバがあったり、ギャラリーがあったりと図書館ではありながら複合施設となっています。

僕はこのピアノ発表会で初めて中に入りました。日曜日だったこともあり家族連れで賑わっていました。少し施設を見学したのですが、所々???な感じを受けました。

教室やメンバー募集、イベントのチラシが大量にラックの中に入っていたので、気になるものをもらっていこうかと思ったら全部持ち出し禁止って張り紙が。どういうことでしょうか?

一流の建築デザイナーが手がけただけあって斬新な形状のアーティスティックな世界観が感じられる作りなのですが、正面入り口でおばさんが手作りの雑貨を子供たちに売っています。そこだけカルチャースクール感に満ちています。取っ付きにくいアートより親近感の湧くカルチャースクールの方が良いのですね。

反射の激しいボトルの商品撮影

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難しい条件の撮影

この時期は入学式の撮影で忙しいのですが、企業さんも新商品の発表が多いようでお化粧品の商品撮影依頼が増えてきます。この写真のスプレーボトルは知り合いの美容師さんにいただいた頭髪ケアスプレーですので仕事とは関係ありません。ライティングのセッティング時に仮で撮影したものです。

お化粧品は商品撮影の中では定番の商品ですが、素材が様々でなかなか難しい撮影です。透明やアルミのボトル、光沢のある化粧箱、シルバーやゴールドもよく使われています。

この写真のように縦に細長い場合は光源の写り込みを利用しています。ソフトボックスを被写体の左斜め少し前に平行に立てて写り込みが真っすぐなラインになるように位置を決めます。右側の写り込みは壁バウンスかレフ板で写り込みを確認しながら決めていきます。素材によって位置が変わります。

アクリル板への写り込みも作る

化粧品の場合は商品が底面に写り込むと良いイメージになります。フォトショップで後付けすることもできますが、撮影時にやっておいた方が楽だと思います。僕は白い紙しか持っていませんので、紙の上に透明のアクリル板を乗せて写り込ませています。

撮影データ

1/125s f 16 ISO 200

カメラ NIKON D810

レンズ AF Micro-Nikkor 105mm F2.8D

焦点距離 105mm

照明機材 ジェネレーター ヘッド2灯 モノブロック400W レフ板 透明アクリル板 ディフューザー

アデノバイタル

子供たちの感性が作り出すイメージと色彩の作品

お子さんが描いてくれた絵、どうしていますか?

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子供は絵を描くのが大好きですよね。絵を描けるようになったり字を覚えたりすると、何かに描いて大人に伝えようとします。その純粋なメッセージはたまらなく嬉しくて愛おしくなります。とてもゴミ箱には捨てられません。しかし限度を知らないのも子供。それが毎日となるとどんどん溜まっていき、段ボールが直ぐにいっぱいになり、段ボールが増え、押し入れを占領し始めます。こうなると結局何らかの方法で処分することになります。取っておきたい気持ちと部屋をスッキリさせたい気持ちとの葛藤に悩まされるものです。

インテリアに最適なアート作品に!

そんな方に良い方法をご提案!ある程度子供の絵やメッセージが溜まったらその中から面白そうなものを選んで1つのインテリア作品にしてしまうというものです。自由な発想から生まれる大胆で個性的な絵は創造性の源泉です。子供の絵のタッチや文字をそのまま取り込んで、色を付けたり背景を付けたりして1つの作品にします。できあがりはこちら↓

作品を作ることを区切りとして捉えると処分もしやすくなるのではないでしょうか。この作品は僕の姪っ子が3歳になったばかりの最初の作品ですが、その後もいくつか作ってあげて部屋に飾ってあります。現在小学6年生ですが、今でも描くことが好きで絵も上手ですし、書道では大きな表彰を受ける程です。

カメラマンにセンスは必要ない。

伯父の僕は美術的なセンスは皆無でした。カメラマンの仕事はセンスが必要のように思われる方が多いようですが、センスで仕事はできません。邪魔をすることさえあるように思います。料理を美味しそうに撮影するには「なぜ美味しそうに感じるか」を知らなければいけません。女性を若々しく撮影するには「なぜ若々しく感じるか」を知っていないといけません。構図や照明の当て方などをそれぞれの理論に当てはめて撮影環境や与えられた時間も考慮しながら完成させていくものです。自分のセンスに頼っていては偏った撮影しかできません。

カメラマンを褒めるときは「センスいいね!」ではなく「センス磨いてるね!」と言ってあげてほしいものです。「いいカメラ使ってるね!」はもはや悪口にしか聞こえません。

 

アパレルのブツ撮り

アパレルの商品撮影です。

アパレル企業さんからの依頼で商品撮影をしています。アパレルの撮影はジュエリーや腕時計とは違い、写り込みやハレーションの心配はほとんど無いのですが、このようなブラックフォーマルの場合や真っ白なブラウスなどの場合は素材感が出しづらいため非常に難しい撮影です。柔らかい光を作るのですが、光を回し過ぎても素材感が出ません。ある程度の影を作りながら立体感も出したいところです。

向かって左サイドから被写体に向けて(若干芯はずらしています)上下に配置した傘トレをメインにして、右サイドは大きめのレフ板のみにしました。このレフ板の距離とメイン光の角度の調節で素材感が分かりやすくなるバランスを微調整していきます。

今回は白背景の角版という指示でした。背景にも照明が無いとグレー背景になってしまいますので、左右1等ずつ均等に当てています。ここでの注意点はこの背景を照らす光が被写体に当たらないように黒ケント紙やレフ板などを利用してカットします。被写体の露出と背景の露出を完全に分けて計測します。

Amazonや楽天等のネットショッピング用の撮影ではよく白背景の角版という要望が多いです。キレイに白背景を作るには背景を均等に照明を当てるために背景用に光源が2灯必要です。メイン光だけでは被写体と背景に少なからず距離はありますのでどうしても背景はグレーになります。メイン光しか機材が無い場合は被写体を切り抜き白背景に合成するという手間がかかるということです。

天井が白い場合は天井バウンスを利用して背景と被写体の露出を合わせることもできるのですが、アパレルの場合は生地の素材感は出にくくなってしまいます。

アパレル

水銀灯の色かぶり

卒園式の撮影にて

この時期は卒業式や卒園式の撮影の依頼が増えるわけですが、あまり引き受けると日にちがかぶった時にダブルブッキングにもなりかねませんので、積極的には受けておりません。フリーカメラマンの宿命です。本日撮影に伺った保育園は、僕がまだかけ出しのカメラマン時代に何度もモデルを頼んでいた子からの依頼だったので、喜んで引き受けました。

聞くところによると地元の写真館さんもちゃんといるけど証書受け取りと集合写真しか撮らないそうで、わざわざスナップ用のカメラマンを毎年探しているのだそうです。

会場に行ってみて、なかなかカメラマンが見つからない理由が良く分かりました。ここの園の式はプロジェクターに思い出の写真を投影しながら園児たちが、一生懸命覚えたセリフを発表するという趣向となっています。そのため黒幕で外光を完全にシャットアウト。会場内は昭和から使用していると思われるレトロな水銀灯で照らされています。水銀灯は緑がかった青白い光を放ちます。人間の目は自動的にホワイトバランスをとりますので一見普通の色に思えますが、写真に撮ると上の写真のような強烈な緑かぶりを起こしています。しかもとても暗い。

点灯してから完全に発光するまで数分かかり、その時間もタマによってまちまち。プロジェクターの投影が終わって水銀灯を点灯してもなかなか元の明るさに戻ってくれません。

この悪条件ではなかなかキレイな写真を残してあげるのは難しいと思います。ストロボの発光はプロジェクターの映像の邪魔になるのでなるべく控えて欲しいとの要望もあり、悪条件が重なります。

色に関しては後処理でなんとかすることに。

少しマゼンタを足すと緑かぶりが軽減されます。写真右端の白とびしている部分が自然光ですがほんのりマゼンタがかっているのが確認できます。

悪条件でも引き受けてしまったからには言い訳はできませんので、24-70と70-200の2本のレンズを使い分けてストロボ発光も慎重になりながら、感度と絞りを撮りたい絵に合わせて設定を変えながら、頭フル回転で撮影しました。

いつもなら園児の歌を聞いて一緒に感動したり魚眼レンズで遊んでみたり構図を工夫してみたりしながら楽しんで撮影しているのですが、今日は久しぶりに汗をかきながら必死に撮影しました。良い写真もたくさん撮れたのではないかと達成感を味わっています。

スナップ撮影も侮れない

現時点で、ブライダルや学校行事のスナップカメラマンの中にフィルム時代からやっているカメラマンはどのくらいいるのでしょうか?デジタルカメラの普及以降急速にその手のカメラマンが増加していることを考えると、フィルム時代からやっているカメラマンは少ないのではないかと思えてしまいます。カメラマンを探すとき、SNSやホームページに投稿されている写真でそのカメラマンの腕を判断するのは非常に危険です。WEB上の写真なんて何とでもできますからね。ブライダルでも学校行事でもカメラマンの力量不足のために起こるトラブルの話は最近よく聞きます。スナップ撮影というと一眼レフにクリップストロボがあればそこそこ撮れるのではと思ってしまいますが、条件が悪いときは非常に難しい撮影になります。そんなときはフィルムカメラ時代に体で覚えた『感』が一番頼りになるものです。悪条件下での撮影でもそこそこの結果を出せないとトラブルになります。ギャラをいただけないどころか賠償請求されてしまうかもしれません。

いつも同じような撮影ばかりしていると突然の悪条件に対処しきれなくなってしまいかねないので、たまにはこういう緊張感がある撮影もしないといけないですね。

料理撮影用背景デコラ購入。

会席料理など品数の多い撮影の必需品

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この写真の黒デコラは銀一で購入した1200㎜×2400㎜サイズのメラミンボードです。専用のキャリングケースも必須ですので、合わせて30000円程になります。高価な買い物ですので、ホームセンターのベニヤ板で代用する方もみえます。以前は僕もそうでした。しかし、ベニヤ板は油や食材のシミが付くとなかなかキレイに取れません。シミ取りをあきらめて、Photoshopで修正することが多くなります。簡単な場所のシミならそれでいいのですが、結構目立つところに付いてしまうと修正にも時間がかかってしまいます。メラミンボードは窓用洗剤などでシミをキレイに落とせますので撮影に集中することができます。

そう簡単には購入出来ないのに…。

黒のメラミンボードは、写真が引き締まり高級感を演出することができます。ホテルや旅館の料理撮影では定番です。ですが、人の価値観は様々で、『黒=暗い』というイメージに凝り固まっている方、「いろいろな色の背景で撮っておいて。後で選ぶから。」などとおっしゃる方…。こうなると僕のような貧乏フリーカメラマンには手に負えませんね。

とりあえず明るめの色1枚を購入。

メラミンボード

ぼやいていても仕方が無いので、とりあえずもう1枚明るめのメラミンボードを購入しました。この色なら料理撮影以外でも使い道はありそうなので、なんとか元は取りたいと思っています。ただ、この大きさなので持ち運ぶのにも一苦労。部屋に置いておくと非常に場所を取られてしまうため実家の部屋に置いておいて必要な時にいちいち取に行くようにしています。これのおかげで実家に顔を出すこともできるわけですのでそれはそれで良しとしましょう。

思い出遠足

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足近保育園の思い出遠足に参加

毎年恒例の年長さんのみで行く思い出遠足に同行しました。アクアトトと一宮の138タワーパークです。商品撮影の仕事の場合は部屋に閉じこもり一人で黙々と撮影をしますので結構陰鬱な感じになりますので、園児と一緒に遠足に行くのは良い気晴らしです。このアシカショーは何度も見ているので多少飽きてしまっていますが園児たちには大人気ですね。アシカが鳴くとそのドスの効いた鳴き声に固まる子もいます。

大きなピラルクとご対面

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アマゾンの巨大淡水魚“ピラルク”もアクアトトの目玉です。この極悪面にみんな大興奮!鱗というより鎧をまとっているようです。

アクアトトの次は138タワーパーク

水族館を出るとみんな思い出したかのように「おなかすいた〜」と言い出しました。138タワーパークに到着したらすぐにお弁当になりました。僕は荷物がかさばるのが嫌なので、ペットボトルのお茶と菓子パンしか用意していません。すると男の子がデザートの苺を1つくれました。その子のデザートはその苺1個しか無かったように見えたのでちょっと心苦しかったのですが、せっかくの厚意を断ってはいけないと思い美味しくいただきました。普段おとなしい子なのでビックリです。すると園児どうしでデザート自慢が始まりました。ゼリーや蜜柑やパイナップルなどいろいろありました。そんな中、僕の隣にいた女の子のお弁当にはデザートが入っていなかったようです。みんなのデザート自慢が一段落すると、その女の子が僕に「私のお母さんのご飯はデザートより美味しいの!」と言って美味しそうにご飯を頬張りました。意地らしい言動に癒されますね。

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遠足が終わると卒園式

思い出遠足が終わると次はいよいよ卒園式です。足近保育園は比較的学区外の子も多いので、卒園すると何人かは別の小学校になります。子供たちは寂しいというよりは早く小学校に行きたくてワクワクしているようです。僕は小学校の運動会や課外授業なども撮影に行きますのでほとんどの子はまた会えるのですが、違う小学校に行ってしまう子とはもう会えないかもしれません。そう思うとちょっと寂しいですね。何年後かに僕が撮った写真を見た時に僕のことも思い出してくれるのでしょうか。

マラソンの撮影引退

マラソンシルエット

マラソンブームの陰り

昨日は東京マラソンが開催されて報道番組でもたくさん取り上げられていました。この東京マラソンがきっかけになって市民マラソンのブームが続いていました。10年くらいにはなるのではないでしょうか。それに付随して健康ブーム、肉体改造、ヨガ、フィットネスなど盛んですね。

インターネット写真販売というビジネスモデルも平行して成長してきたようです。

ブームというものは必ず下火になる時期が来ていつかは忘れ去られてしまうものです。ぶら下がり健康機とかタマごっちとか抱っこちゃん人形とか…。

昨日の報道番組によると市民マラソンにもその兆しが出てきたようです。各地で次々と新しい市民マラソンが開催され続けて、10年程経ってついに飽和状態になりました。こうなってしまうと、参加ランナーの取り合い合戦となり、中には募集定員を割れてしまう大会も出てきます。こうして赤字に陥る市民マラソンの多くは、実はブームに乗っかった大会ではなく、それ以前から村の伝統行事として開催されていた大会のようです。地域の活性化に繋がればというボランティアの協力だけで開催できればまだ良いのですが、赤字になってまで続ける意味が無いですからね。

カメラマンの姿も見かけなくなりました。

僕は3年程撮影をさせていただいていましたが、やり始めた当時に比べると、同業者も見かけなくなってきました。参加ランナーさんの参加目的は健康のためだとか、家族との絆を深めるためだとか、SNS投稿のためのネタのためだとか、単なるお祭り好きとか…いろいろあるのでしょうが、「颯爽と走っている自分の姿を綺麗な写真に残す為だ」という目的のランナーはほとんどいないと思います。「あぁ、撮影係の人がいるんだ。」程度にしか僕たちは見られていなかった気がしています。富士山やお城をバックに写真を撮りたければスマホで十分です。SNSに投稿するならスマホじゃないと不便です。

ランナーさん達が求めているのは、超高額なカメラ機材で熟練の撮影技術を駆使して撮られた2Lサイズの紙焼きプリントではなく、自分の持っているスマホのシャッターボタンを自分の代わりに上手に押してくれるカメラマン?のようです。

そこでマラソンの撮影を辞める事にしました。

こうなってくると、今後は仕事が激減するか、報酬がスズメの涙になるかは目に見えています。どんな撮影の仕事もリスクは当然ありますので、報酬とリスクとのバランスを考えて仕事を選ばなくてはいけないのですが、マラソンに限らずスポーツ撮影という分野はあまりにもバランスが悪いのです。悪天候時の撮影の機材故障のリスク、ショット数過多による故障のリスク、遠方で開催される場合の拘束時間のリスク、データ整理にかかる拘束時間のリスク、高価なカメラ機材や高性能PCの管理やメンテナンスにかかるコスト…。

どう考えてもリスクが大きいのです。遊ぶお金と時間が潤沢にあればとても楽しい撮影なのですが、僕のような甲斐性無しが出来る仕事ではないのです。

フィルムの整理

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たまにはフィルムも使ってみるか。いや…やっぱやめた。

少し部屋の掃除をしていたら、埃のかぶった箱が出てきたので開けてみると懐かしいフィルムが出てきました。この姪っ子現在小学5年生なので、7〜8年程前のフィルムだと思います。その当時はすでに仕事はデジタルカメラが当たり前になっていました。ニコンD200なんかを使っていた時期だと思います。フィルムカメラはニコンD4やマミヤRZ67やハッセルブラッド500c/m等素晴らしい名機を所有していましたので、趣味仲間との撮影会や個人的な作品撮りにフィルムカメラは大活躍でした。「どんなにデジタル化が進んでも僕はフィルムを続けるぞ!」と硬く決意していた時期でした。

ニコンD3で完全にデジタルへシフト!

ニコンD3を購入すると、完全にフィルムカメラの出番は無くなりました。印刷物にも充分な解像度と高感度の撮影が可能になりました。高感度が使える様になったおかげで、ストロボも大型である必要もなくなってきました。クリップオンストロボでも大抵の撮影はこなせます。クリップオンストロボで撮影しているとどうしても簡単に撮っているようにみえてしまいますので、ギャラの交渉には辛いところです。デジタルカメラなら誰でも簡単に写真が撮れるのですが、ストロボを使う場面ではそこそこ勉強していないと無理ですよね。それに小型ストロボにはやはり限界はあります。光量不足や光源の面積の小ささなど、アイデアで大型ストロボと遜色の無いように工夫はしますが、限界がありますね。小型ストロボの限界を知っておく事も大切です。

スナップカメラマン受難時代!?

ハプニングのおかげで早めの帰宅。

今日は北名古屋市の工事現場でブロック塀の補強材の取り付けの様子を静止画と動画で撮影する仕事でした。動画はニコンD810に先日届いた7インチモニターのBlackmagic Video Assist 4KをHDMIケーブルで繋いで撮影してみました。Blackmagic Video Assist 4Kは収録もできるモニターなのでバッテリーが持つ限り、メディアが持つ限り撮り続けることができます。7インチですのでピントの確認もしやすくなります。

撮影は順調に進んでいたのですが、穴を掘るためのドリルの電気系統が故障して補強材の設置作業ができなくなってしまいました。仕方がないので途中で撤収となりました。

脱スナップカメラマンに成功したような感じ。

婚礼スナップ

時間ができたので久しぶりにFacebookをチェックしてみました。カメラマンの友人の投稿がいくつかあるのですが、Facebookに投稿しているのはほとんどスナップカメラマンさんですね。家族写真、結婚式、子供の写真など人物をターゲットにしたスナップ写真です。

フィルムの時代は人物写真は写真館さんの仕事、商品撮影はコマーシャルカメラマンの仕事、個展を開催するのは趣味のアマチュア風景カメラマン…。こんな感じで棲み分けされていましたが、デジタルの時代になってからはごっちゃごちゃですね。

僕もカメラを持ってからは、一生懸命人物写真を撮ってきました。安いカメラでもチープなレンズでも大きなストロボが無くてもそこそこ喜ばれる写真は撮れてしまいますからね。簡単なんです。学校関係や結婚式のスナップを引き受ければ日当10000円〜30000円くらいは貰えますし。

どうして結婚式のスナップカメラマンのステータスが低いのか?

僕は婚礼スナップは趣味の時代を含めると10年ほど携わってきました。年下のパートナーカメラマンに提携式場を乗っ取られてからは婚礼の仕事はほとんど無くなってしまいました(奪い返す気もありませんでしたが…)。これをきっかけに仕方なく商品撮影や動画撮影を請け負い始めて3年ほどになります。

婚礼カメラマンを10年もやっていたのにカメラマンとしての評価は少しも上がりませんでした。僕の向上心が無かったのが原因ではあるのですが、婚礼スナップカメラマンに求められるのは、カメラマンとしての技術や感性よりも、遅刻しない事、身だしなみ、言葉遣い、仕草…つまりクレームにならなければ写真はどうでも良いという風潮になってきました。そこそこのクォリティであとは編集でなんとでもなる。その代償としてギャラが安くなるが文句を言うなよってことですね。これでは婚礼スナップカメラマンの評価は上がりません。

一方、商品撮影というのはクライアントさんはその商品を少しでも魅力的に見せてなるべく高く売るのが目的ですので、カメラマンの写真の善し悪しは勿論ですがそれ以上に「売上げが上がったかどうか」がカメラマンの評価になるシビアな撮影です。

その仕事がリピートするかどうか。

商品撮影の場合、クライアントさんの会社が倒産しない限り継続されやすい仕事です。僕の写真の評価はリピートするかどうかです。下手糞だったり、売上げが下がったりしてしまった場合は他のカメラマンを探されることになります。

婚礼スナップの仕事が無くなってからスポーツや商品撮影や動画撮影などいろいろチャレンジしてみましたが、3年ほど経つとどのくらいリピートしているかが分かってきます。評価が上がれば仕事の単価も上がっていきます。そろそろ確定申告ですが、現在ようやく婚礼スナップ時代の年収を上回ってきました。機材もどんどん増えていっています。求められるクォリティが高ければやはりそれなりの機材が必要ですからね。