スタッフブログ

カメラマンになるには。

HOMERSの衣類スチーマー

布背景のシワ伸ばしのためにHOMERSの衣類スチーマーを買いました。

布背景は現場まで折り畳んで持っていくのでどうしても折りジワが残ってしまいます。

激安の類似品はいくつかありましたが、どうせ使い物にならないだろうから正規品のHOMERSです。

使用感はというと…

スチームの出方にムラがあります。急にプシュッと出たり、出て欲しいときにぜんぜん出てこなかったり。

シワはそこそこ取れますがきつい折り目は無理でした。

大きさはGODOX AD300よりやや小さめ。

ちょうどいいです。

カメラマン希望者の親さんから相談がありました。

息子さんが今の仕事を辞めてカメラマンになりたと言い出したとのこと。

意見を求められましたが軽はずみに他人さんの人生の助言なんかできませんので

やんわりと現状の貧窮度合い、疎外感、孤独感、敗北感、絶望感などをお伝えしました。

そしてそれらをはるかに上回る充足感についても付け加えました。

カメラマンの2タイプ

そんなことがあったので少し考えました。

カメラマンといっても、風景、人物、商品、戦場など被写体は様々で、稼ぎ方も様々です。

「カメラマンになりたい」という希望を持つということは、

○撮りたい被写体があってそれを個展や出版物などで世間に出したい。

○周りの人から「写真上手だね」って言われたい。

○かわいい女の子を撮って楽しい時間を共有したい。

○有名カメラマンになって芸能人を撮りたい。

○アーティストになりたい。

こういう欲望を持っている方が大半じゃないでしょうか。

たしかにこういう夢を実現できているカメラマンさんもいますので僕も大変羨ましく思います。

ただ現実は自分の撮りたいものだけ撮って生活するのは難しい。

個展や出版物で収入を得られるカメラマンもごく僅か。

少なくても僕の周りにはいません。岐阜にいては無理かもしれません。

夢を追いかけるのは素敵なことですので、若いうちに東京なんかに出て勝負する価値はあります。

今は、SNSがありますのでうまく活用すれば何かのきっかけでブレークできるかもしれません。

これがタイプ1だとします。

僕もそうですがこのタイプ1とは違うタイプ2のカメラマンもいます。

○被写体は何でもいい。自分の撮った写真で依頼者に喜んでもらいたい。

○いい写真を撮るためには生活費を切り詰めてでも機材を揃えたい。

○なるべく表には出たくない。裏方に徹していたい。

○アーティストに見られたくない。

○カメラやレンズの性能面に興味が湧く。

○プロジェクトのチーム内(ディレクター、デザイナー、ライターなど)にアーティスト気質な人がいるとうまく絡めない。

こんなところでしょうか。

僕の周りはほとんどがタイプ2のカメラマンです。

どちらが正解っていう話ではないのですが、岐阜という環境や県民性を考えるとタイプ2の方が活躍できている気がします。

もちろん依頼があれば県外出張も行きますけど。

フリーランスでやっていけるかどうか

デジタルカメラは失敗のリスクは少ないし、ホワイトバランス、オートフォーカスなど性能も良くなっていますので、自然光を利用する写真やクリップストロボでこなせる撮影は誰でも上手に撮れる時代です。

ですのでそういう依頼はほとんど来なくなりましたし、来たとしても非常に低単価。

このレベルならフリーランスではやっていけないと思います。

外部ストロボ撮影が肝

モノブロックやジェネレーターなどの外部ストロボを使わないと撮影できないものは依頼が来ます。

外部ストロボを使いこなすにはカメラのモードはマニュアル。

ハイスピードシンクロやスローシンクロの理解も絶対必要です。

この辺りまでくると最低1時間1万円くらいは請求できます。

時給1,000円の仕事なら10時間やらないと稼げない単価です。

仮にこれらのテクニック的なことがクリアできていたとしてもそれだけではだめかもしれません。

リピートするかどうか

カメラの仕事は1回ぽっきりで終わるものもあります。

人物写真はとくにそうかもしれません。

婚礼撮影は2度、3度依頼してくれる人は稀ですね。

リピートしやすい仕事を受けるようにしないといけませんし、いい加減な仕事をしていると次は別のカメラマンに!となってしまいます。

現場での態度や姿勢、納品の仕方、請求書の出し方など総合的に評価を受けてリピートしてもらえるかどうかが決まります。

「カメラマンになりたい」という相談を受けたお陰で自分の襟を正すきっかけになりました。