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会席料理撮影のライティング

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会席料理のライティング

定期的にご依頼をいただける会席料理の撮影です。品数は多いときは15〜20品。醤油や薬味の器やドリンクなども入れると40近い皿数になることもあります。写真では圧縮効果で短く見えますが、1200㎜×2400㎜のメラミンボードを使っています。テーブルは2台縦につなげています。

初めの頃は天トレのみでサイドはレフ板で補う程度でしたが、黒いメラミンボードに黒い器を乗せるとほとんど同化してしまい器の形が出ない事が何度かあったため、サイドからも光を強めに入れることにしました。結果的には4灯+レフ板という大掛かりなセッティングになってしまいますが、撮影がスムーズに進みますので最近は定番のセッティングになりました。

レンズは85㎜シフトレンズを使っています。被写界深度をかせぐために使っています。歪みの補正にも使いたいのですが、ニコンのPCレンズは改造が必要です。歪んでしまう場合はPhotoshopの出番です。

こういう撮影の現場には、社長様、部長様、料理長、料理担当者、印刷担当者など結構たくさんの方が意見を出し合って写真を仕上げていきます。揚げ物の色が悪ければ揚げ直してもらいますし、笹の葉っぱが乾いてしまえば取り替えてもらえます。たまには器を変更してもらったり、写真写りを優先して料理の内容が変わってしまうこともあります。それだけ写真の出来映えが売上げに直結するということなんですね。単品メニュー撮影の何倍もの時間がかかります。中腰の体勢が続きますので結構体力勝負なところもあります。

今回は会席料理9カットの撮影でしたが、12:00にセッティングを開始して帰宅できたのは20:00です。大変な撮影ですが、自分の撮った写真がお店の前に飾られ、お客様がその立て看板を見ている姿を見るとやりがいを感じます。