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ダサすぎる和装の撮影スタイル

カタログ用和装の撮影

お世話になっているブライダルポートワンさんの依頼で、カタログ用に打掛の撮影を行いました。撮影した写真は許可が無いので掲載できませんが、ライティングはこんな感じ。倉庫で眠っていたオパライトを久しぶりに使ってみようと思いトップに使いました。ディフューザーをかぶせているので本来のぬめり感はでません。モデルさんのヘア飾りが暗くならなければいいなという程度に使っています。

ジェネレーターにヘッド2灯を付けてバック照らしにしています。サイド光にSDのソフトライトボックスを上下に配置。

衣装の撮影の場合はサイド光をメインにしてそこそこ影が付くようにして立体感を出します。バック照らしも結構強めの光ですので、モデルさんの横に流れる影を若干薄くしてくれます。

ダサい和装の撮影スタイル

和装の写真というと、モデルさんに無理な体勢を強要してクリップを7個〜10個くらい使ってガッチガチに形を整えるカメラマンさんがいますが、あれはダサいですね。時間もかかりますし。あの「THE 写真館!どやっ!!」という写真を誰が望んでいるのでしょうか。

とはいえそういうのを要求された時のために密かにクリップや袖板などはちゃんと用意していきますよ。

美容師の先生が最高でした

撮影の準備が終わってソファで休憩していると美容師の先生が打ち合わせに来てくれました。僕は言われるがままに仕事をこなそうと思っていたのですが、先生の方から「古臭くて時間の掛かる撮り方はやめませんか。私が全部やりますから、モデルさんも衣装も美しく見せられる形でしかもモデルさんが疲れないようにしてあげたいんです。」と言われました。思わぬ提案に心から同意してお願いすることにしました。

先生はモデルさんを正面に向かせ、裾を自然な形に整え、袖の柄も見えるように整えてくれました。僕は目線の指示だけで、とてもスムーズに撮影が進みました。

達成感のある仕事

僕は報酬をいただいて撮影していますので、依頼者さんの要望が自分にとって不本意なものであったとしても依頼者さんの満足を最優先にしますので僕の方が満足できずに終わってしまうこともよくあります。そういう仕事は入金の確認をした後直ぐに忘れることにしています。

今回のように依頼者さんや美容師の先生など携わる方全員が同じ目的のためにそれぞれのやりたいスタイルで仕事を進められることはそんなにありません。

こういう現場での仕事は楽しいですし、身体は疲れても気持ちの良い達成感が得られます。