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ついにグレッチを入手しました。

グレッチ購入!

長年の物欲の中でもこれは手が出ないと諦めていたギター、グレッチ6120愛称ナッシュビルをついに入手。グレッチと言えば、ジョージ・ハリスン、エディ・コクラン、チェット・アトキンスなどが使用するギターとして有名ですが、僕はやっぱりブライアン・セッツァーです。グレッチのギターと言えば、ホワイトファルコンやカントリージェントルマンなど数十万円〜100万円を超える高級ギターのイメージですが、ギブソンやフェンダーの台頭でかなり落ち目になってしまったそうです。現在はフェンダーに吸収されてしまっているようです。

ギタリストには不人気

このグレッチのギターはボディが空洞のフルアコというジャンルのギターです。ギブソンのES-335は真ん中にブロックが入っているセミアコです。センターブロックがあるおかげでハウリングが軽減されるため膨よかな響きを綺麗にピックアップが拾ってくれるのですが、フルアコはハウリングには悩まされるそうです。さらに弦の交換が面倒です。ブリッジが固定されていないのでとても厄介。ビグスビーのトレモロの6つの突起に弦のボールエンドを引っ掛けるのですが、何回も簡単に外れてしまいイライラします。ビグスビーのトレモロはカッコいいのですが、ガンガンにアームを多用するとチューニングが狂います。

ただこれらのマイナス面をカバーしてあまりあるほどの見た目のカッコ良さがあります。特に6120は他のグレッチギターに比べるとゴージャス感も抑えられていてサイズも小ぶりですので、主張しすぎないルックスが最高です。

音もいいんです。

アコースティックギターのような膨よかな響きがとても気持ち良いです。アンプに繋がなくてもそこそこ音が出ますのでシャコシャコとエレアコを弾いている感じがします。それなのにチョーキングなどもちゃんとできて良いですね。アンプに繋げばトーンの切り替えができるので、低音をカット気味にしたり、逆に高音カット気味にしたりと幅広い音の変化が楽しめます。

フィンガーボードにインレイが無い!

ポジションマークはネックの上の方にありますので、困ることは無いのですがインレイがありません。グレッチというメーカーは結構適当なところがあって、出荷に間に合わなかったためインレイを取り付ける前に出荷してしまったものが「案外無くても良いかも」ということでこのモデルは無くなったみたいです。ウエスタンモデルなど特別なものにはカウボーイをイメージさせるインレイが入っています。エディ・コクランが使っていたモデルですね。

ヘッドには馬の蹄

ヘッドには馬の蹄を模したホースシューのインレイが入っています。グレッチがカントリーミュージシャンをターゲットにしていた証ですね。

ピックアップにはU.S.PAT.2892371と刻印されていますがこれはアメリカの商標登録番号だそうです。グレッチオリジナルのピックアップです。ブライアン・セッツァーはTVジョーンズピックアップに交換していたそうですので、いつか交換してみようかと思います。

撮影について

1番最初の全体写真は白背景紙に両サイドから強めの光を当てるいわゆるバック飛ばしです。ギター本体には右斜め前から弱めに1灯当てています。左から当てるとかなりキツイ反射が出ると思いますので。少しでもヴィンテージ感が出ればとコントラストを強めに付けています。たまたま白背景紙での仕事が入ったためついでに撮影してみました。