撮影テクニックアドバイス

スピードライトでイメージ広告!

スピードライト2灯でイメージ広告を作ってみた。

年明けから暇な日が続いていたので、スピードライトのハイスピードシンクロを使ってイメージっぽい写真に挑戦してみました。どことなく強引で荒削りな感じの仕上がりですが、スピードライト2灯のみでそこそこ良い感じです。合成をもっと丁寧にやらないといけませんね。

背景の水しぶきはお風呂場で。

水しぶきはシャワーの水を撮影しました。フィルム時代ならジェネレーターの光量を小さくして閃光速度を極端に早くするとか、全速同調のレンズシャッターのカメラを使うとかの方法があると思いますが、どうしても大掛かりになる上にビニールシートを敷いたり発光面に色付きのセロハンをかぶせたりと何かと大変でした。

スピードライトのハイスピードシンクロを使えばそこそこ高速シャッターが切れますので、水の動きを止めることができます。色も後から変えられます。ですので、シャワーから出る水を手持ちのカメラで数枚撮っておきます。

金麦はガンガンに冷やしたものを常温に置いておくという手もありますが、時間短縮のために鍋でお湯を沸騰させてその蒸気を20秒ほど当てると簡単に水滴がつきます。切り抜き前提ですので、影の出方は無視してなるべく切り抜きしやすいように輪郭が出るように撮影します。

あとはPhotoshopで合成するだけです。シャワーの水滴を部分的に金麦にかぶせるところがミソなのですが、右の金麦を縮小して遠くにあるように見せたのに、シャワーの水滴のかぶせ方を間違えてしまい少し違和感が残ってしまいました。

あまり使う機会は無いと思いますが、完成イメージにどこまで近づけられるかを確認しながらトレーニングをすることは大切ですね。

 

お菓子のライティング

お菓子のライティングを確認してみました。

年明け早々にティラミスの撮影をしてきたのですが少々疑問に思う部分があったので部屋でライティングの確認をしてみました。

現場ではいつも通りディフューザー越しのサイド光1発で影の処理をレフ板で調節するというシンプルな撮影でした。

気になっていたのは被写体の奥にもう1灯ライトがあった方が良いのか否か。石鹸に見えますが僕の大好物の「白いダース」です。6面体なので光の当たり具合が分かりやすいです。

こんな感じのセッティングです。メインはサイドです。奥のソフトボックスはメインの1割ほどの光量です。

奥のライトはレフ板よりは若干強い程度の光しか出ていませんので露出は変わりません。画面全体が柔らかくなる効果があるようです。これ以上少しでも光量を上げると不自然な影が出てきてしまいとても厄介です。角度や距離を微調整しなければなりません。

お皿に乗せた場合は特に奥のライトは効果的だと思います。またスプーンやフォークなんかが食材の右に置かれると1灯では影に入ってしまいますが、奥のライトがあるだけで助かるかもしれません。

透過光としても最適。

空ビンでは効果が分かりにくいですが、液体が入っていた場合は良い感じに透過光となってくれそうです。

ねらった写真に少しでも近づけるようにライティングは妥協せずにやりたいものですね。このライティングもきっと仕事に活かせる時もあるはずです。

反射の激しいボトルの商品撮影

アデノバイタル-0001

難しい条件の撮影

この時期は入学式の撮影で忙しいのですが、企業さんも新商品の発表が多いようでお化粧品の商品撮影依頼が増えてきます。この写真のスプレーボトルは知り合いの美容師さんにいただいた頭髪ケアスプレーですので仕事とは関係ありません。ライティングのセッティング時に仮で撮影したものです。

お化粧品は商品撮影の中では定番の商品ですが、素材が様々でなかなか難しい撮影です。透明やアルミのボトル、光沢のある化粧箱、シルバーやゴールドもよく使われています。

この写真のように縦に細長い場合は光源の写り込みを利用しています。ソフトボックスを被写体の左斜め少し前に平行に立てて写り込みが真っすぐなラインになるように位置を決めます。右側の写り込みは壁バウンスかレフ板で写り込みを確認しながら決めていきます。素材によって位置が変わります。

アクリル板への写り込みも作る

化粧品の場合は商品が底面に写り込むと良いイメージになります。フォトショップで後付けすることもできますが、撮影時にやっておいた方が楽だと思います。僕は白い紙しか持っていませんので、紙の上に透明のアクリル板を乗せて写り込ませています。

撮影データ

1/125s f 16 ISO 200

カメラ NIKON D810

レンズ AF Micro-Nikkor 105mm F2.8D

焦点距離 105mm

照明機材 ジェネレーター ヘッド2灯 モノブロック400W レフ板 透明アクリル板 ディフューザー

アデノバイタル

アパレルのブツ撮り

アパレルの商品撮影です。

アパレル企業さんからの依頼で商品撮影をしています。アパレルの撮影はジュエリーや腕時計とは違い、写り込みやハレーションの心配はほとんど無いのですが、このようなブラックフォーマルの場合や真っ白なブラウスなどの場合は素材感が出しづらいため非常に難しい撮影です。柔らかい光を作るのですが、光を回し過ぎても素材感が出ません。ある程度の影を作りながら立体感も出したいところです。

向かって左サイドから被写体に向けて(若干芯はずらしています)上下に配置した傘トレをメインにして、右サイドは大きめのレフ板のみにしました。このレフ板の距離とメイン光の角度の調節で素材感が分かりやすくなるバランスを微調整していきます。

今回は白背景の角版という指示でした。背景にも照明が無いとグレー背景になってしまいますので、左右1等ずつ均等に当てています。ここでの注意点はこの背景を照らす光が被写体に当たらないように黒ケント紙やレフ板などを利用してカットします。被写体の露出と背景の露出を完全に分けて計測します。

Amazonや楽天等のネットショッピング用の撮影ではよく白背景の角版という要望が多いです。キレイに白背景を作るには背景を均等に照明を当てるために背景用に光源が2灯必要です。メイン光だけでは被写体と背景に少なからず距離はありますのでどうしても背景はグレーになります。メイン光しか機材が無い場合は被写体を切り抜き白背景に合成するという手間がかかるということです。

天井が白い場合は天井バウンスを利用して背景と被写体の露出を合わせることもできるのですが、アパレルの場合は生地の素材感は出にくくなってしまいます。

アパレル

光沢のある球体の撮影

光沢のある球体の撮影方法

けん玉1

岐阜県地域しごと支援センターさんのポスター用に鉄のけん玉の撮影をさせていただきました。各務原の企業さんの出展用に特別に作られた鉄のけん玉だそうです。まずはその作りの精巧さに圧倒されます。ひもを通す穴も開けられていますのでけん玉として遊ぶ事は出来そうですが、重た過ぎて現実には無理っぽいですね。ここまで精巧に鉄を加工する技術ってすごいですね。

ただこれを撮影するのもなかなかの技術とアイデアが必要になります。通常は上の写真のように球体部分が鏡面反射しますので、撮影者は勿論、現場にあるものほとんどが写り込んでしまいます。

で、撮影したものが次の写真です。

けん玉

なんとか鉄の質感は出せたのではないかと思います。細かい傷が目立ってしまいますのでPhotoshopでのゴミ取りが必要ですが、この方法しかないのではないかと思うのですが…。

撮影方法

ではどのように撮影しているのかと言いますと、LEDの懐中電灯にディフューザーを付けて棒状のライトセーバーを自作しました。先ず全面を黒い布で覆います。三脚のシルバーの部分にも黒い布を巻き付けて反射しないようにします。自分も黒い服に着替えます。左手に黒い手袋を付けます。シャッタースピードを25秒に設定してシャッターを押してからシャッターが閉まるまでの25秒の間、ライトセーバーを被写体の横で上下させます。ハイライト部分の面積はライトセーバーを振る位置をずらしながらちょうど良い位置を探します。

普通にアンブレラやバンクボックスを使うとどうしても発光面の境目がくっきり出てしまいますし、光が強すぎると黒布も照らされて写り込みますし、光が弱すぎると球体の右側が黒くつぶれて周辺と同化して球体がしっかり出てくれません。

ライトセーバーなら、ハイライトにしたい部分を重点的に照らしながら少し上部を照らすだけで球体の輪郭が少し出てくれます。何度か微調整しながら撮影していきます。スローシャッターの場合バックモニターに映像が出るまでシャッタースピードと同じくらいの時間がかかりますので、ワクワクしながら映像を待ちます。

ハイライト部分は後で合成して調節することもできますので、カメラ位置がずれないように三脚に重りをぶら下げるなどしてしっかり固定しておいた方がいいです。

結局、合成するまでもなく多少のゴミ取りでOKをいただきましたので、思ったより早く終了いたしました。

僕の部屋までお持ち頂いた担当者お二人は、岐阜県からの働き手の流出を少しでも食い止めながら、他県の方へ向けて岐阜県で働く事に魅力を感じていただけるよう日々奮闘されているようでした。岐阜県には残すべき伝統文化もまだまだありますし、国内シェア100%を誇る工業製品を作る企業もあるのだそうです。僕の技術はまだまだ未熟ですが、鉄のけん玉のようにもっともっと磨きをかけていかなければと思います。

撮影データ

25s f 25 ISO 250

カメラ NIKON D810

レンズ Micro-Nikkor 105mm F2.8D

焦点距離 105mm

照明機材 LED懐中電灯

ハイスピードシンクロに挑戦!

水の造形-0001

純正スピードライトでハイスピードシンクロ!

通常ではカメラのストロボ同調スピードは1/250秒程度です。これより早いと同調しません。そこでニコン純正のスピードライトを使いました。SU-800をカメラに装着してSB-910をメイン光として白背景紙にバウンスさせ逆光を作ります。これだけでもOKですが、アクセントにSB-900をアンブレラバウンスで弱く炊きました。

水の造形-0003

このニコンのクリエイティブライティングシステム(CLS)を利用すると機材が非常に小さくなり狭い部屋でもライティングできます。難点はチャージに少し時間がかかることと、今回のようにハイスピードシンクロに設定すると極端にGN(ガイドナンバー)が落ちてしまうことです。

水の造形-0002

高速シャッターで瞬間を捉える。

先ずカメラは三脚に固定してピント位置もマニュアルで固定しておきます。GNが落ちるため、ISOをやや高めの400にして絞りをf10にしました。多少位置がずれても成功の確率が上がります。激しく動く水を瞬間で差し止めるには1/4000秒という高速シャッターが必要です。右手にペットボトル、左手にリモートコードMC-36を持ってペットボトルを振りながらシャッターを切っていきます。モニターでピントを確認しながらペットボトルの位置を微調整していきます。

ハイスピードシンクロで撮影された写真は目では見れない未知の世界を覗いているようで楽しいですね。色の付いた液体やミルクのように少し粘度がある液体でも面白そうです。

撮影データ

1/4000s f 10 ISO 400

カメラ NIKON D810

レンズ Micro-Nikkor 105mm F2.8D

焦点距離 105mm

照明機材

スピードライトSB-910 スピードライトSB-900 コマンダーSU-800 アンブレラ リモートコードMC-36

水の造形

カメラを三脚に固定。水を入れたペットボトルを手持ちで振りながら、リモートコードMC-36でシャッターを切っています。

グラスの曲線をシルエットで表現する。

グラスシルエット-0001

黒ケント紙で不要な光をカット

グラスは透明でしかも丸みがあるため通常のライティングでは照明機材が反射したり、すれ傷や指紋が目立ってしまったりしてうまく撮れません。そこで、この写真のようにグラスの輪郭が出るライティングをするとグラスの曲線が強調され特徴がよく伝わります。グラスの奥にソフトボックスをカメラに向けて配置して、ソフトボックスの中心部分だけを黒ケント紙で隠します。両サイドからわずかに漏れる光でグラスの輪郭だけを照らします。

グラスシルエット-0003

上の写真のように黒レフで左半分の光をカットすると左右対称に面白い表現ができます。グラスの柄の部分はガラスがレンズの役割をするので左右が反転して写ります。

撮影データ

1/125s f 7.1 ISO 50

カメラ NIKON D810

レンズ PC Micro-Nikkor 85mm F2.8D

焦点距離 85mm

照明機材 モノブロック400W 黒レフ

グラスの曲線

光沢のある黒アクリルに透明のグラスを乗せて鏡面反射も利用しています。