2018年01月09日

シフトレンズの効果

料理撮影でシフトレンズを使う。

この2枚の写真はどちらもISO100 1/120秒 f11で撮影してますが、よく見ると被写界深度に違いがあるのが分かると思います。

どちらが良いのかは人それぞれですので何とも言えませんが、どのくらいの深度で撮って欲しいのか指示が無い場合はいつも困ります。

僕は料理写真はほとんどPC Micro-Nikkor 85mm f/2.8Dというシフトレンズで撮影しています。

このレンズです。旧バージョンですので今ではお値打ちに手に入ります。僕は1本目を自分で分解して壊してしまったので2本目です。

例えば料理撮影の現場でもう少しボカしたいなって時は、感度を下げるか光量を下げなければいけません。もともと低感度で設定していることが多いので感度はもう下げられないことが多いです。仕方なく光量を下げるわけですが、これが面倒臭いんです。

そこでPC Micro-Nikkor 85mm f/2.8Dで被写界深度を調節するわけです。不安な時は深度を変えながら数枚おさえておいて良い方を納品します。

最近はこんなリクエストも多いです。インスタ映え?

最近のインスタ流行りのせいで、俯瞰写真を望まれることが多くなってきました。丸いお皿にバランス良く盛り付けられたものやお弁当箱のように中身をオシャレに見せたいときなどは良いのですが、定食とか天ぷらのように斜めから見て美味しく見えるように盛り付けてあるものはダメですね。そんなことは撮影する前から分かることなのですが、「撮ってください」と言われたら「嫌です」なんて言えませんので撮ります。