2017年02月10日

スナップカメラマン受難時代!?

ハプニングのおかげで早めの帰宅。

今日は北名古屋市の工事現場でブロック塀の補強材の取り付けの様子を静止画と動画で撮影する仕事でした。動画はニコンD810に先日届いた7インチモニターのBlackmagic Video Assist 4KをHDMIケーブルで繋いで撮影してみました。Blackmagic Video Assist 4Kは収録もできるモニターなのでバッテリーが持つ限り、メディアが持つ限り撮り続けることができます。7インチですのでピントの確認もしやすくなります。

撮影は順調に進んでいたのですが、穴を掘るためのドリルの電気系統が故障して補強材の設置作業ができなくなってしまいました。仕方がないので途中で撤収となりました。

脱スナップカメラマンに成功したような感じ。

婚礼スナップ

時間ができたので久しぶりにFacebookをチェックしてみました。カメラマンの友人の投稿がいくつかあるのですが、Facebookに投稿しているのはほとんどスナップカメラマンさんですね。家族写真、結婚式、子供の写真など人物をターゲットにしたスナップ写真です。

フィルムの時代は人物写真は写真館さんの仕事、商品撮影はコマーシャルカメラマンの仕事、個展を開催するのは趣味のアマチュア風景カメラマン…。こんな感じで棲み分けされていましたが、デジタルの時代になってからはごっちゃごちゃですね。

僕もカメラを持ってからは、一生懸命人物写真を撮ってきました。安いカメラでもチープなレンズでも大きなストロボが無くてもそこそこ喜ばれる写真は撮れてしまいますからね。簡単なんです。学校関係や結婚式のスナップを引き受ければ日当10000円〜30000円くらいは貰えますし。

どうして結婚式のスナップカメラマンのステータスが低いのか?

僕は婚礼スナップは趣味の時代を含めると10年ほど携わってきました。年下のパートナーカメラマンに提携式場を乗っ取られてからは婚礼の仕事はほとんど無くなってしまいました(奪い返す気もありませんでしたが…)。これをきっかけに仕方なく商品撮影や動画撮影を請け負い始めて3年ほどになります。

婚礼カメラマンを10年もやっていたのにカメラマンとしての評価は少しも上がりませんでした。僕の向上心が無かったのが原因ではあるのですが、婚礼スナップカメラマンに求められるのは、カメラマンとしての技術や感性よりも、遅刻しない事、身だしなみ、言葉遣い、仕草…つまりクレームにならなければ写真はどうでも良いという風潮になってきました。そこそこのクォリティであとは編集でなんとでもなる。その代償としてギャラが安くなるが文句を言うなよってことですね。これでは婚礼スナップカメラマンの評価は上がりません。

一方、商品撮影というのはクライアントさんはその商品を少しでも魅力的に見せてなるべく高く売るのが目的ですので、カメラマンの写真の善し悪しは勿論ですがそれ以上に「売上げが上がったかどうか」がカメラマンの評価になるシビアな撮影です。

その仕事がリピートするかどうか。

商品撮影の場合、クライアントさんの会社が倒産しない限り継続されやすい仕事です。僕の写真の評価はリピートするかどうかです。下手糞だったり、売上げが下がったりしてしまった場合は他のカメラマンを探されることになります。

婚礼スナップの仕事が無くなってからスポーツや商品撮影や動画撮影などいろいろチャレンジしてみましたが、3年ほど経つとどのくらいリピートしているかが分かってきます。評価が上がれば仕事の単価も上がっていきます。そろそろ確定申告ですが、現在ようやく婚礼スナップ時代の年収を上回ってきました。機材もどんどん増えていっています。求められるクォリティが高ければやはりそれなりの機材が必要ですからね。